あなたは
- 何故ロングテールキーワードで記事を書くと良いの?
- ロングテールキーワードってどうやって見つけるの?
- そもそも、ロングテールキーワードって何?
上記のような疑問や悩みを持っていませんか?
今回は、上記のような疑問・悩みに答えられる記事を書きました。
あなたもこの記事を読むことで、
- 何故ロングテールキーワードで記事を書くとアクセスが増えるのか
- ロングテールキーワードのメリット・デメリット
- ロングテールキーワードの選定の仕方
が分かるようになりますよ。
それではさっそく始めましょう。
ロングテールキーワードとは
『初心者はロングテールキーワードで記事を書くべき』と聞いたことがあるのではないでしょうか。
ロングテールキーワードとは、メインキーワードを軸に3語以上で成り立ったキーワードのことをいいます。
検索ボリュームは1,000未満です。検索キーワードとしての狙い目は、50~500程度です。
ロングテールキーワードの例としては、「ワードプレス テーマ 有料」「ワードプレス XSERVER」などがあります。
「ブログ」や「アフィリエイト」といったビッグキーワード(次章『キーワードの種類』を参照)に比べて検索ボリュームが少なく、1000回/月未満の検索ボリューム(※)のキーワードをロングテールキーワードと呼んでいます。
検索エンジンで月間に検索される件数をいいます
ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないことから「スモールキーワード」「ニッチキーワード」と言われることもあります。
なぜ、『ロングテール』といわれるのでしょうか?
それは、下図グラフの右側に表示されている検索キーワードのかたまりが、長いしっぽ(ロングテール)に見えることから名付けられました。
キーワードの種類
キーワードを検索ボリューム数で分けると、「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3種類に分けることができます。
上記の上記の検索ボリュームや単語数は、業界により基準が変わってくるようですので、あくまでも目安です。
また、ロングテールキーワードの検索数はキーワード個々で見ると少ないのですが、全て合計すると検索に占めるロングテールキーワードの割合は大部分を占めることが分かっています。
ahrefs社がまとめた以下のグラフを見ると0~10回のキーワードだけで約95%を占めていることが分かります。
上図で見られるようにロングテールキーワードの検索数全体に占める割合が非常に多いため、これらロングテールキーワードの検索意図に沿った記事を複数作成することで検索ボリュームが増え、より多くの読者を呼び込むことができます。
ロングテールキーワードの4つのメリット
では、ロングテールキーワードにはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは4つのメリットをご紹介します。
- 読者が記事の意図している行動を取りやすい
- 検索エンジンで上位表示されやすい
- 記事が書きやすい
- 今後主流となる音声検索と相性が良い
それぞれを詳しく見ていきましょう。
読者が記事の意図している行動を取りやすい
まずロングテールキーワードは、コンバージョン率が高いと言うことです。
読者が記事の意図している行動を取る率のことをコンバージョン率と言います。
例えば、100人の読者が訪問して記事で紹介している商品を1人が購入したとしたら、コンバージョン率は1%ということです。
何故読者のコンバージョン率が高いかというと、ロングテールキーワードで検索して訪問した読者は、目的を持って検索してやって来るからです。
検索の目的がわかっていれば、その検索目的に合わせた記事を書くことで、読者は記事の意図している行動を取ってくれる可能性が高くなる(=コンバージョン率が高くなる)わけです。
たとえば、「ワードプレス テーマ 有料」というキーワードで検索してきた読者は、”有料のテーマを買いたいけど、どのテーマを買えばいいのかが分からない”ので検索して記事へやって来たと考えられます。
そこで、
ワードプレスのテーマを比較する記事で、ブログが推奨する有料テーマを紹介する記事を書く。
すると、読者はブログが推奨する有料テーマを購入する。
という流れを作ることで、コンバージョン率が高まるわけです。
因みに、Conductor社の調査ではロングテールキーワードのコンバージョン率はビッグキーワードの2.5倍も高いと報告しています。
Conductor社の調査はこちら参照↓
検索エンジンで上位に表示されやすい
ロングテールキーワードのメリットの3つ目は、検索エンジンで上位表示されやすいということです。
何故かというと、企業のサイトや有名ブロガーのブログのような強いサイトは、ロングテールキーワードを使った記事を積極的には書かない傾向だからです。
また、検索ボリュームが小さいロングテールキーワードの場合、企業のサイトや有名ブロガーに加え競合となる個人ブロガーも少なくなるため、上位に表示されやすくなります。
記事が書きやすい
ロングテールキーワードのメリットの3つ目は、記事が書きやすいということです。
ロングテールキーワードで検索してくる読者は目的を持って検索してやって来ます。その目的さえ外さなければ、読者はその記事を読んでくれます。
検索目的に沿った記事にすれば良いので、記事が非常に書きやすいといえます。
例えば、「ワードプレス アイキャッチ画像 作り方」というキーワードで検索する読者の場合を考えてみましょう。
読者はブログのアイキャッチ画像をどう作るのかを知りたいと思って検索しているので、その検索目的に合わせて、例えば「CANVAでのアイキャッチ画像の作り方」という内容の記事を書けば読者が読みに来てくれる訳です。
このように、ロングテールキーワードで作成する場合はどんな内容を書けば良いかが明らかなので、記事が書きやすいというメリットがあります。
今後主流となる音声検索との相性がいい
4つめのメリットは、音声検索との相性がいいと言うことです。
音声検索では、『アイキャッチ画像の作り方を知りたい』などの話し言葉で検索することになりますが、話し言葉自体がロングテールキーワードになっているので、音声検索はロングワード検索と相性がいいと言えます。
若い人だけでなくスマホの操作に慣れていないシニアも、音声検索ならば簡単に検索出来ます。最近は音声入力の精度が向上してきていますので、音声検索(=ロングテールキーワード検索)する場面が今後より多くなっていくものと考えられます。
ロングテールキーワードのデメリット
ロングテールキーワードはメリットばかりでなくデメリットもあります。デメリットをしっかり認識し、デメリットに対しどう対応するのかを考えておく必要があります。
デメリットを2つご説明します。
- ブログ記事へのアクセス数が少ない。
- 成果が出るまでに時間がかかる
以下に深掘りします。
ブログ記事へのアクセス数が少ない
一つ目のデメリットは記事へのアクセス数が少ないということです。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが1,000未満のものです。
例えば検索ボリュームが300件だとすると、1日のアクセスは10件になります。
当然競合するブロガーもいるわけですから、このアクセス10件を取り合うことになります。場合によっては0件のアクセスも考えられるわけです。
検索ボリュームが300件よりも少ない場合も考えられます。
従って、そのロングテールケーワードの検索ボリュームがどれだけあるかを事前に調査することが絶対条件になることを、頭に入れておきましょう。
成果が出るまでに時間がかかる
2つめのデメリットはアクセスが増えて成果が出るまでに時間がかかるということです。
ロングテールキーワードはただでさえ検索数が少ないので、上位表示されない場合アクセス=ゼロも考えられます。
アクセス数を増やそうと記事をたくさん書いていくわけですが、複数の記事を投稿するのには時間がかかりますよね。
このようにデメリットはあるものの、「ちりも積もれば山となる」ではありませんが、たくさんの記事を書くことでアクセスを増やし、キッチリと対策することで、これらのデメリットを補って余りあるほどの成果が出ますので、頑張って取り組みましょう。
ロングテールキーワードの選定の手順
ロングテールキーワードを選定する手順は次の通りです。
- メインキーワードを決める
- ラッコキーワードを使ってロングテールキーワードを抽出
- キーワードプランナーを使ってロングテールキーワードを決定
- サイト構造にキーワードを当てはめる
順番に見ていきましょう。
メインキーワードを決める
まず始めにメインキーワードを決定します。
メインキーワードは、あなたのブログのテーマに沿ったビッグキーワードを選定します。
ビッグキーワードを出発点とすることで、記事に統一感を持たせることができますのでオススメです。
例えば、この記事ではメインキーワードを「ワードプレス」に設定したとしてキーワードの例示を出しています。
もし、まだブログのテーマが決まっていない場合には、以下の記事を参考にしてテーマを決めてみてください。
ラッコキーワードを使ってロングテールキーワードを抽出
ビッグキーワードをラッコキーワードに入力して表示されるサジェストキーワードからミドルキーワード、ロングテールキーワードの順にキーワードの候補を抽出していきます。
ここでは、ラッコキーワードを使ってロングテールキーワードを抽出するまでの流れを説明します。
ラッコキーワードの検索窓にメインキーワード(図では「ワードプレス」を入力しています)を入れて虫眼鏡をクリックします。
さらに、表示されたキーワードの中からさらに深掘りしたいミドルキーワードの右にある矢印の四角形をクリックします。(図では「ワードプレス テーマ」をクリックします)
表示されたサジェストキーワードをキーワードプランナーに入力するため、「全キーワードコピー(重複除去)」をクリックし、キーワードをコピーします。
キーワードプランナーを使ってロングテールキーワードを決定
ラッコキーワードでロングテールキーワードの候補を抽出したら、次にその検索ボリュームをキーワードプランナーで調査します。
キーワードプランナーのページを開いたら、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」をクリックします。
表示されたページにキーワードを入力する欄に、ラッコキーワードからコピーしたキーワードを貼り付け、「開始する」をクリックします。
キーワードごとに月間平均検索ボリュームが表示されますので、右上の「↓」マークをクリックします。
クリックするとプルダウンメニューが表示されますので、過去のプラン指標のうちCSV(エクセルで加工)、Googleスプレッドシートのいずれかを選び、シートに保存してください。
なお、キーワードプランナーは広告を出稿しない場合は100~1000のようにラフな検索ボリュームしか表示されません。
しかし、デメリットの克服でお話ししたように、複数のロングテールキーワードでアクセスを拾っていく戦略をとります。
なので、1,000未満の検索ボリュームの中から記事に使うロングテールキーワードを決定する方法で大丈夫です。
さすがに検索ボリューム=ゼロは使いませんが、検索ボリューム=ゼロの中にお宝キーワードがある場合もあるそうです
因みに、この記事ではメインキーワード「ワードプレス」に対して、
ミドルキーワードを「ワードプレス テーマ」
ロングテールキーワードを「ワードプレス テーマ Cocoon」「ワードプレス テーマ swell」と設定し例示を出しています。
サイト構造にキーワードを当てはめる
前ステップまでで決定してきたビッグキーワード、ミドルキーワード、ロングテールキーワードをサイト構造に当てはめて整理しましょう。
サイト構造に当てはめるポイントは、メインキーワードを最上位の階層に、ミドルキーワードを中間の階層に、ロングテールキーワードを一番下の階層に当てはめます。
ロングテールキーワードは「1記事=1キーワード」で記事を書くことを基本とします。
オススメの無料ツール4選
ロングキーワードを選定する場合に使用するオススメの無料ツールをご紹介します。
- Google検索
- ruri-co(ルリコ)
- ラッコキーワード
- Googleキーワードプランナー
Google検索
最初は、あなたも検索で使用するGoogle検索です。
Google検索の検索窓にキーワードを入れるとその下にサジェストキーワードが表示されます。また、検索結果の下部には関連キーワードが表示されます。
ただし、簡単にできる当メリットがある反面、お宝キーワードを発見出来る可能性が低い点が少し残念な方法となります。
ruri-co(ルリコ)
ロングテールキーワードの選定で活用したい無料ツール2つめはruri-co(ルリコ)です。
ruri-co(ルリコ)は登録やログインが必要なく、キーワード検索が無料で無制限に使えます。
また、サジェストキーワードだけでなく検索ボリュームも一発で取得できるとともに、調査結果をエクセルでダウンロードできる点も優れた点です。
ruri-co(ルリコ)では『類似率』という数字が表示されます。
『類似率』とは、検索したキーワードの検索上位7記事に、表示されたサジェストキーワードがどれだけ使用されているかを示す数字です。
例えば「ワードプレス」で検索した場合のサジェストキーワード「ワードプレス」の類似率は72%となっています。
具体的には、「ワードプレス」というキーワード出検索した時に上位表示される7記事のうち5記事が「ワードプレス」というキーワードを使っているということです。
『類似率』を使うことで、多くの上位記事が見逃しているロングテールキーワードを見つけることができます。ぜひ活用してみてください
ラッコキーワード
ラッコキーワードは「ワードプレス」など、1つのビッグキーワードに対してサジェストキーワードが一括で取得できるツールです。
ラッコキーワードを無料で利用する場合には検索ボリュームが調査できないので、キーワードプランナーとセットでおおよその検索ボリュームを調査することになります。
ラッコキーワードの登録方法、使い方は以下の記事を参考にしてください。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは検索ボリュームを調査するツールです。
広告を出稿していない場合、100~1,000など大まかな数値しか表示されませんが、ロングテールキーワードを調査する上では問題ありません。
検索ボリュームが「100~1,000」のキーワードで検索しロングテールキーワードを見つけてください。
キーワードプランナーの使い方は以下の記事をご覧ください。
ロングテールキーワード選定にあたっての注意点
ロングテールキーワードを選定するにあたっての注意点をご紹介します。
類似するキーワードの抽出を避ける
ロングテールキーワードを抽出する中で、含まれるキーワードは違うが、検索意図が同じものを抽出してしまうことがあります。
例えば「ワードプレス サーバー 費用」と「ワードプレス サーバー 料金」はサーバーのコストを調べることを目的としたキーワードです。
これらのキーワードで記事を書いてもほぼ同じ内容の記事になので、検索エンジンからの評価が分散してしまい、順位が下がる原因にもなります。
ロングテールキーワードを抽出する場合には、その検索意図をよく確認し、同じ検索意図のキーワードは抽出しないようにする必要があります。
YMYLに関するキーワードは避ける
YMYLとは、「Your Money Your Life」の略で、人々の幸福や健康、お金、生活に大きな影響を与えるジャンルをいいます。
特に、健康や金融に関する記事は医療機関、金融機関といった企業が作成する記事が上位に表示されるため、個人ブログで上位表示するのは難しくなります。
また、健康や病気など専門知識が必要な記事、法律関係の記事については専門家のチェックが必要な場合が出てきます。
以上の理由から、YMYLに関連するキーワードはできれば避けた方が良いでしょう。
もしこの分野で記事を書く場合には、クレームになることも考慮し、細心の注意を払う必要があることを覚えておいてください。
ロングテールキーワードで記事を書く場合のポイント
ロングテールキーワードが決定したら記事を作成するわけですが、作成する上でのポイントをご紹介します。
1つの記事は1つのロングテールキーワードで作成する
1つの記事にキーワードをいくつも入れてしまうと、何を伝えたいのか読者が分からなくなります。
例えば「ワードプレス テーマ 有料」の記事を書く場合、その記事の中に「ワードプレス 記事の書き方」の内容も書いてしまうと有料テーマについて知りたい読者は混乱してしまいます。
1つの記事を1つのキーワードに関して深い内容で書くことで、クオリティの高い記事となりますので、1記事=1キーワードを心がけてください。
タイトル、見出しにロングテールキーワードを入れる
タイトルにはロングテールキーワードを積極的に入れましょう。特にタイトルについては先頭ほどSEO対策としては効果的です。
また、見出し(h2)にロングテールキーワードを入れると読者へのアピールができますのでオススメです。
導入文にロングテールキーワードを入れる
タイトルを見て記事へとやってきた読者は、導入文を読んで本文を読むかどうか判断します。
導入文にロングテールキーワードを入れることで本文へと誘導しましょう。
内部リンクの活用
内部リンクとは、ブログの記事から他の記事へとリンクをすることです。
ロングテールキーワードを含んだ単語から、ブログ内の関連する他の記事に積極的にリンクしましょう。
読者の滞在時間を延ばすことができるとともに、ブログの他の記事を見てくれる(回遊率を上げるということ)ことで、検索エンジンから高評価を得ることにつながります。
まとめ:初心者は、積極的にロングテールキーワードで記事を書こう
今回は「ロングテールキーワードとは何か?」、「ロングキーワードの選定手順」そしてロングテールキーワードを選定する時に使うツール」について紹介しました。
ロングテールキーワードは検索数は少ないがコンバージョン率が高いという特徴があります。
また、読者は記事が意図する行動を取りやすく、記事も書きやすいといったメリットがあります。
ロングテールキーワードは、以下の4つの手順を踏んで選定することをご紹介しました。
- メインキーワードを決める
- ツールを利用してロングテールキーワードを抽出
- ツールを利用してロングテールキーワードを決定
- サイト構造にキーワードを当てはめる
ロングテールキーワードは、企業、有名ブロガーが積極的に取り上げないですし、記事も書きやすいと言えます。
初心者の方も記事作成になれてきたら、ぜひ挑戦してみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。